40歳で人生初のヴィトンを購入
あれは、40歳になった頃。
ブランドものには全く興味がなく、安いものが正義だと思って生きてきた。
しかし40歳になり、当時時々食事に行く数少ない友人が言った。
「そろそろ一つぐらい持ったほうがいいのでは。いいものは長く使えるし」
確かにそうかもと納得。友人に付き添ってもらいブランド店を回ることに。
いつもは入ることすらしない仰々しい店に行き、寄ってくる店員さんにビビりながらも、良さそうだと思ったヴィトンの長財布(エピ、約10万円)を購入。
過分なおもてなしを受け、居心地の悪さを感じつつも、少しは大人になったといい気になっていた。
これがヴィトンか。あのヴィトンか。
包装紙も、リボンも、レシートも捨てられない。
財布に傷がつかないよう、おっかなびっくり使っていた。
キャッシュレス時代に出番が減った
しかし時は流れ、今はキャッシュレスの世。
大抵はスマホやカードで済むようになってきた。
あのヴィトンの長財布が、ただの重くてデカい物体にしか見えなくなってきた。
ふとお店で二つ折りの小さくて軽そうな財布を見かけると、買い替え欲に襲われる。
そのたび、「せっかく大枚はたいて買ったし! かっこいいし!」と自分をごまかしながら過ごしてきた。
思い切って手放す決意
使い続けて約5年。
小さいバッグに入らない。ポケットに入らない。重い。肩が凝る。
ついに耐え切れず、手放す決意を固めた。
だからといって、ごみ箱にポイという気にはなれない。
思い立ったら決意が揺るがぬうちに即実行!
最寄り駅近くに複数ある買取店の中から、入りやすそうなところに行ってみた。
買取店に行ってみた
駅近の商店街にある、CMとかで名前を聞いたことのある店に入ってみる。
初めての経験。個室のようなところに通される。
対応してくれたのは女性の店員さん。
財布本体、包装箱、紙袋、当時のレシートまで出してみた。
かなり使い込んでいて、小銭の跡がつき、擦れているところもあるため、渋い表情。
またバッグなら需要はあるが、長財布は需要が減ってきているらしい。
考えることは皆同じか。
買取価格は?
それでもヴィトンなのでということで、1万円の値がついた。
他のブランドならこうはいかないが、やはりヴィトンは強いらしい。
2,3000円だったらどうしようと思ったが、これなら即決。
「包装箱などは持って帰ったほうがいいですか?」と聞くと、無いよりはあったほうがいいらしいので置いていくことにした。
結果スッキリ!
しばらくは家にあった、どこかでもらった小さい財布を使い、年明けの縁起の良さそうな日に初売りで新しい小さい財布を購入。
やっぱり小さい財布の方が便利。
値段やブランドじゃないな。使いやすいのが一番だ。
もう見栄なんか張らないぞ!
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